最近では結婚指輪と同様に、婚約指輪(エンゲージリング)も手作りできるアトリエが増えていることをご存じでしょうか。お相手の喜ぶ顔を想像しながら婚約指輪を作るなんて、とてもロマンチックですよね。
しかしなにも知らずに婚約指輪を手作りすると、「こんなはずじゃなかった……」と後悔する事態に陥ってしまうことも。
そうした失敗を防ぐためには、手作りの婚約指輪のメリットやデメリット、注意点などをしっかり理解しておくことが大切です。本記事の内容を押さえて、お相手に満足してもらえる婚約指輪を作っていきましょう。
婚約指輪は自分で手作りできるの?
真剣にお付き合いしているお相手に贈る、一生に一度の「婚約指輪」。
一般的には、ブライダルリング専門店やジュエリーブランドなどで既製品を購入したり、オーダーメイドしたりして婚約指輪を用意します。しかし冒頭でも述べたとおり、最近では結婚指輪と同様に婚約指輪を手作りする人も増えてきました。
お相手への想いを込めて手作りした婚約指輪でプロポーズすれば、あなたの愛情を十二分に伝えられます。サプライズで手作りした婚約指輪を用意しておくのもおすすめです。
「人生で一度きりのプロポーズを特別な瞬間にしたい!」と熱い想いを抱いている人は、ぜひ手作りの婚約指輪をご検討くださいね。
婚約指輪を手作りするメリット・デメリット
次に、婚約指輪を手作りするメリットとデメリットについてお伝えします。
手作りの婚約指輪はとても素敵なことですが、良い面ばかりではありません。しっかりとデメリットを把握したうえで挑戦してくださいね。
メリット
婚約指輪を手作りする最大のメリットは、デザインを自由に決められることです。プロが考案したデザインよりも、「お相手の好みに合わせたい」「自分たちだけのオリジナリティあふれるデザインにしたい」と考える人に適しています。
また婚約指輪を手作りした事実が生涯の思い出になるでしょう。制作風景をムービーに収めれば、結婚式などでも活用できます。
そして既製品を購入したりオーダーメイドしたりする場合と比べて、費用を安く抑えられるケースもあるでしょう。既製品の婚約指輪にかかる費用には「人件費」や「宣伝費」が含まれているため、純粋に指輪だけの値段ではありません。
一方で手作りの婚約指輪は、自分自身で制作工程の一部を負担するうえに宣伝費なども含まれません。このため婚約指輪の費用を抑えたい場合にも、ハンドメイドは良い選択肢となるでしょう。
デメリット
婚約指輪を手作りする場合、多少の制作時間がかかったり、ご自身でデザインや宝石を選んだりと手間がかかる点をデメリットに感じる人もいるでしょう。この手間こそが愛情を込めるエッセンスですが、仕事などで多忙な人は面倒に感じる可能性もあります。
加えて手作りの婚約指輪をサプライズプレゼントしたい人は、お相手に気付かれないように指輪のサイズを調べなければなりません。お相手の友達に協力してもらったり、眠っているときにこっそりサイズを測ったりなど工夫してみましょう。
もしも作った指輪のサイズが合わなかった場合はあとからサイズ直しも可能ですが、場合によっては別途費用がかかるケースもありますのでご注意ください。
婚約指輪を手作りする際の注意点3つ
ここで婚約指輪を手作りする際に知っておきたい注意点を3つご説明します。結婚指輪よりも大きめの石を装飾する、婚約指輪ならではのポイントですのでぜひ参考にしてください。
注意点①:ダイヤモンドの輝きを引き出す土台作りが必須
1つ目の注意点は、ダイヤモンドの輝きを最大限に引き出すための土台作りが必須なことです。
婚約指輪に用いられるダイヤモンドの多くは「ブリリアントカット」と呼ばれる形にカッティングされています。ブリリアントカットは、外から取り入れた光を途中で妨げることなく全面に反射させるように工夫されているのが特徴です。
そして無色透明のダイヤモンドを婚約指輪に装飾するのに、土台となる指輪も採光性が高いデザインにすることが求められます。
このように土台作りには、ダイヤモンドの大きさや指輪の高さなどのバランスを見ながら調整していく繊細な作業が必要です。素人には難しい作業となるため、ご自身で作られる場合には職人が優しくサポートしてくれるようなアトリエを選ぶとよいでしょう。
注意点②:結婚式以外のシチュエーションも考えたデザインにする
2つ目の注意点は、結婚式以外で着用しても違和感なく馴染むデザインや形を心がけることです。
婚約指輪は結婚式以外にも、葬式や子どもの入学式・卒業式などでも活躍します。しかし「ほかにはないような人目を惹くデザインにしたい!」と派手すぎる装飾にすると利用シーンが限られ、指輪を着ける機会が減ってしまうかもしれません。
また高さのある婚約指輪は衣類に引っかかったり壁やドアにぶつけたりと、使いにくさを感じてしまう場合もあるでしょう。長期的な視点で考え、使いやすいデザインや形をデザイナーと相談しながら決めていきましょう。
注意点③:ダイヤモンドが取れないように石枠の強度を高める
指輪の土台部分よりも高さのあるダイヤモンドが取れないように、石枠の強度を高めながら制作するのもポイントです。
たとえば石枠を指輪部分で挟むように溶接したり、ダイヤモンドを留める爪部分を適正な太さにしたりと、衝撃を受けても石が取れないように工夫しましょう。とくに爪部分は、太すぎればゴツゴツした印象になってしまい、細すぎると強度が低くなってしまいます。
通常、石枠や爪の部分はアトリエの職人が制作してくれますが、念のためダイヤモンドが取れないような強度になっているかどうかを確認しておきましょう。
婚約指輪を手作りする場合の費用相場は?
婚約指輪を手作りする場合の費用相場は、デザインや選ぶ素材によっても大きく異なりますが、平均して「80,000〜150,000円」程度といわれています。
一方で一般的な婚約指輪の費用相場は「35万7,000円」(参考:ゼクシィ結婚トレンド調査 2020 首都圏)。比較してみると、婚約指輪を手作りしたほうが安い相場になっていることがわかるでしょう。
ただし手作りする婚約指輪でも、繊細なデザインや華やかな装飾を希望すればその分値段も高くなりますのでご注意ください。
手作りの婚約指輪を制作できる当店「AIGIS」では、下記3つのコースをご用意しています。
・金属を叩いてつくる「鍛造コース」:39,000円〜
・原型をつくり職人が仕上げる「ワックスコース」:120,000円〜
・デザイナーと一緒につくる「オーダーメイドコース」:150,000円〜
上記の定額コースを選んだ場合、ダイヤモンド代が別途追加されます。またデザインや装飾にこだわりたい場合にはさまざまなオプションもご用意していますので、お気軽にご相談ください。
まとめ
一生に一度のプロポーズは、生涯忘れられない素敵な思い出になります。そのような特別な瞬間をいつまでも鮮明に残すため、お相手にプレゼントする婚約指輪を手作りする人も増えてきました。
ただし手作りの婚約指輪で失敗しないためにも、今回ご紹介したデメリットや制作上の注意点を事前に把握しておくことが大切です。
ぜひあなたも、お相手のためだけにこだわり抜いた婚約指輪を手作りしてみませんか?
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