刻印とは、貴金属に文字や数字、絵柄を彫って、ジュエリーに様々な情報を記載することです。
例えば、ブランド名、「K18」や「Pt900」などの貴金属の種類、使われている宝石の重量など、ジュエリーには沢山用いられています。
また手作り結婚指輪では、結婚する2人の好きな文字や絵柄を刻印することも出来ます。
2人の特別な日付や言葉を刻むことで、世界に1つの結婚指輪に仕上がりますよね。
今回はそんな刻印の基本から、入れる言葉のサンプルやアイディア、更には注意したい点まで徹底解説していきます。
これを読めば、あなたも刻印選びのヒントを得られますよ。
打刻の方法は3つ!刻印の基本を確認しよう
まずは刻印の基本について、見ていきましょう。
刻印には、3種類の異なる打ち方があります。
1・手彫り フリーハンドやタガネと呼ばれる専用道具を用いて、手彫りする方法
2・機械彫り 手動で使用する打刻用装置を用いて彫る方法
3・レーザー コンピューター制御されているレーザー装置を用いて打刻する方法
手彫りは、手書きで文字や絵を書くようなイメージです。
手書きと同じなので、どのような形でも自由に彫ることができます。
またタガネとはスタンプのような道具で、主に貴金属の種類や宝石の重量を打刻する際に用いられます。
どちらも人の手で直接加工するため、作成する人の書き癖や技術力が強く出る方法です。
機械彫りは、タイプライターを想像すると分かりやすいです。
専用の装置は手彫りよりも扱いやすく、整った形に仕上がります。
ですが使用できるフォントや絵柄が手彫りやレーザーよりも少なく、自由度は低くなります。
3つ目のレーザーとは、パソコンとプリンターの関係と考えてください。
コンピューターにデータを入れ、その文字や絵をプリントアウトする、正に印刷の様な彫り方ですね。
自由度や精度がとても高く、たくさんのフォント・絵柄から選んだり、自分で描いた字や絵をそのまま入れたりできます。
ただし全て自動で彫るため、他の方法よりも機械的な仕上がりになります。
このように、3つの打ち方は、それぞれ特徴が異なります。
お店によっては扱っていない打ち方もありますので、あらかじめどの方法が選べるのかを確認しておきましょう。
例文を確認!人気な刻印は日付と名前
結婚指輪の刻印で最も人気があるのは、「記念日」「イニシャル」の組み合わせです。
記念日は、結婚式の日や入籍日だけではなく、2人にとって思い出深い日付や、互いの誕生日など、自由に決めることが出来ます。
大切な日付を、いつも身に着けているものに記載しておけば、うっかり忘れることも無くなるので安心ですよね。
また2人のイニシャルの間には「to」や「&」、「♡」など、様々なマークを用いることも出来ます。
記号や絵柄の代わりに、誕生石を入れても良いですね。
もちろん、名前は頭文字だけではなく、そのまま記載も出来ますよ。
「記念日」と「イニシャル」を用いた例をまとめてみましょう。
例)あきらさんとゆみさんの場合
・2022.1.1 A to Y/2022.1.1 Y to A
・’22.1.1 A & Y
・R4.1.1 A♡Y
・A×Y Jan. 1.2022
・2022年1月1日
・Akira & Yumi
2人の名前の間に入れる「to」は、「〇〇から▽▽へ」という意味がありますので、あなたとパートナーでは文字の並びが変わります。
日付の入れ方、名前の入れ方は、他にも無数に組み合わせが考えられます。
多くの人が選ぶ組み合わせですが、工夫次第でオリジナリティも十分出せますよ。
次に人気な刻印は、日本語や外国語を使った様々なメッセージです。
早速例文を見てみましょう。
・ずっと一緒に
・大好き
・For You
・LOVE
上記のような日本語や英語以外にも、フランス語やラテン語など他の言語を使用することも出来ます。
もちろん愛の言葉だけではなく、プロポーズの言葉や2人が出会った場所など、思い出の言葉や単語を刻印にするのも素敵ですね。
結婚指輪に使える打刻のアイディア
ここまで人気な刻印について見てきましたが、他にも様々なアイディアが考えられます。
いくつかの例を見ていきましょう。
刻印は指輪の内側に打刻することが多いですが、外側、つまりいつも見える部分に文字や絵柄を彫ることも可能です。
例えば、シンプルなリングも、表に2人のイニシャルや好きな言葉を入れれば、オリジナリティある仕上がりになります。
また、1つの絵や文字を2本の結婚指輪にまたがって彫る方法も、人気があるアイディアの1つ。
バラバラの状態だと何が刻印されているか分かりませんが、重ねた時にはじめて絵や文字が現れる。
2人の絆を表す結婚指輪にぴったりな、素敵なアイディアですね。
文字ではなく、記号や絵柄だけを彫るのもおすすめ。
レーザーを利用した刻印であれば、2人が書いた絵を、そのままの形で刻めます。
結婚指輪を手作りするのであれば、打刻も自分の手で行うこともおすすめです。
自分で加工することで、より手作りした実感を得られますよ。
制限がある?刻印の語句を決める前に注意する点
このように、刻印には様々なアイディアがあり、どのような形にするかを考えるだけで夢が膨らみますよね。
ですが、注意しなくてはいけない点もあります。
1つ目は、料金の点です。
多くのお店では、刻印は有料で追加しなければいけないオプションサービスです。
更に、手彫り、機械彫り、レーザーの全てを取り扱っているお店は少ないです。
希望する文字入れの方法がある人は、事前にHPや店舗で確認しておきましょう。
2つ目は、刻印できる文字数には限りがあるという点です。
刻印は当然ながら、指輪に収まる範囲内にしか彫ることはできません。
その「収まる範囲」には、次の3点を考慮する必要があります。
・ジュエリーには、絶対に入れなくてはいけない刻印が存在する
・将来サイズ直しする可能性が高いことを考えておく必要がある
・指輪の形が刻印を入れられる場所に影響を与える
ジュエリーには、必ず入れなくてはいけない刻印があります。
それは、貴金属の種類や使われている宝石の重量を表す刻印です。
これらは大切な情報ですのでたとえ手作りであっても必ず彫られており、必然的にその部分は避けなくてはいけません。
また、結婚指輪は生涯使用するため、ほとんどの人が将来的にサイズ直しを行います。
サイズ直しでは指輪を切って加工することもありますので、ある程度の空白部分を残しておくことが望ましいです。
デザインもまた、刻印のスペースに影響を与えることがあります。
例えば、透かし模様があれば、刻印できるスペースは減ります。
またリング幅を部分的に細くする形も、影響を与える可能性があります。
これらの注意点を考慮した上で、残ったスペースが「収まる範囲」となります。
こだわりの刻印を入れたい場合は、手作りをサポートしてくれるお店の担当者に相談しながら決めると良いですよ。
刻印が手作り結婚指輪をより特別なものにしてくれる
結婚指輪を手作りすると、他にはない唯一無二のものが手に入ります。
そんな特別な指輪に2人の大切な言葉を彫っておけば、より一層思い出深いものになりますよね。
多くの人が選ぶ人気な刻印は、「記念日」「イニシャル」の組み合わせです。
また「メッセージ」を彫り入れる方法も、多くの人に選ばれています。
アイディアは、他にもたくさんあります。
刻印を入れる場所を表側にすれば、刻印自体をデザインとして見せることができます。
また絵柄を2本にまたがって彫れば、2本が重なった時にだけ絵が浮かび上がる、独創的な作品に仕上がります。
手作り結婚指輪をより特別なものにしてくれる刻印、あなたはどんな文字や絵を刻みますか?
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