2023年の春もそろそろ終わり、もう間もなく夏が始まりますね。今年はいろいろなところで桜の開花を喜んだり、お花見を楽しむ人も多く見られました。まだコロナ禍ではありますが、世間は徐々に落ち着きを見せはじめてきた気がします。
「一応、今年はお花見を自粛した」という人もいると思いますが、来年あたりにはまた以前のように桜を楽しめるようになると良いですよね!
そんな来年への期待も込めて、本記事では表参道周辺の桜スポットをご紹介していこうと思います。
時間があるときに桜の名所の目星をつけておこう!
ここ数年はコロナ禍により、お花見も自粛ムードでした。友だちや木の置けない仲間たちと数年ぶりに「いざお花見をしよう」という話になったら、「せっかくなら以前とは別の場所でお花見をするのもいいかも!」なんて思いませんか? それならぜひこの機会に、有名どころだけではなく、新規の桜スポットを開拓してみるのも良いかもしれません。
お花見の時期というのは年度末から新年度にさしかかる、一年の中でも一、二を争うほど忙しい時期です。新学期、新年度、新生活など、身のまわりの日常や生活が大きく変化する時期になってから桜の名所を探し始めるのは、時間的余裕や体力、気力的にもなかなか大変です。それなら、忙しさが少し落ち着いたころに、あらかじめ“気になる桜スポット”を見つけておくのはいかがでしょう。先に目星をつけておけば、次シーズンの桜の時期にはそこに行くだけ!
「毎年思うように花見ができない」と思うことが多いなら、今のうちに桜の名所をおさえておくのがおすすめです。
表参道周辺の桜の名所・穴場はココ!
表参道周辺の桜スポットを名所から穴場まで、目的別に分けていくつかご紹介していきます。実は表参道のようなビルに囲まれた都心部でも、複数の桜スポットがあるんです。
超有名な桜スポットを知りたいなら
明治神宮
東京の三大パワースポットとしても知られている明治神宮は、言わずと知れた表参道の桜スポットです。とはいえ桜の木の本数的には決して多くはありません。しかしながら、境内の厳かな雰囲気の中にしっとりと咲く桜はとても風情があります。
参拝をして、参拝記念の御朱印をいただき、その帰り道に桜の木を探しながら境内を散策する……なんていう一風変わったお花見を楽しんでみるのもアリかもしれませんね!
明治神宮外苑
聖徳記念絵画館や野球場、テニスコート、ゴルフ練習場、アイススケートリンクなどの各種スポーツ施設が集まる明治神宮外苑。普段からスポーツや遊歩を楽しむ人が多く見られる都会のオアシスです。
明治神宮外苑といえばイチョウ並木が有名ですが、実は桜の時期もすごいんです!
約1.35kmの外周の歩道上にはソメイヨシノ、シダレザクラ、ヤマザクラ、ヤエザクラなどさまざまな品種の桜が約340本も植えられています。植えられている桜の品種が違うため、見頃が長く続くのも嬉しいですね。
明治神宮外苑の中でも特に見応えがあるのは、やっぱり聖徳記念絵画館周辺でしょうか。このあたりは写真撮影している人が多い印象です。
代々木公園
“東京で一番広い空が見られる場所”などとも言われている代々木公園は、東京都内屈指の桜の名所としても知られています。コロナ禍以前は、シーズン真っ只中になるとレジャーシートを広げてお花見をする人で公園内が賑わっていました。
代々木公園にはソメイヨシノやオオシマザクラ、サトザクラ、河津桜などさまざまな品種の桜の木が約700本植えられています。桜の園、中央広場、フラワーランド周辺が、特におすすめの桜スポットとなっています。
早咲きの河津桜は2月中旬ごろから咲き始めるので、ひと足早いお花見を楽しむのも良さそうです。
青山霊園
南青山のビル街の近くにある青山霊園。大久保利通や志賀直哉、忠犬ハチ公など大物政治家や文豪の墓が多くあることでも有名です。霊園ではありますが、実はここも桜の名所として知られていて、時期になると美しい桜のトンネルが出現します。
青山霊園が有する桜の木の本数は、なんと約320本! ソメイヨシノをはじめ、ヤエザクラ、シダレザクラ、サトザクラなどの品種の桜を見ることができます。
東西南北に伸びる2本の遊歩道を桜が覆い尽くす様はとても素晴らしいですが、あくまでもここは霊園ですので、あまり騒ぎすぎないようにするのが良さそうです。心を落ち着かせて、しっとりと鑑賞するようにしたいものですね。
善光寺
青山通りから少し奥に入ったところにある善光寺にも、大きな桜の木が3本ほどあります。ちなみに、こちらの善光寺は長野県にある善光寺の別院です。
寺院自体の規模はそこまで大きくないので、桜の木の本数も決して多いわけではありません。しかし、寺院の中にある鐘と桜の相性は抜群ですし、門越しに見るのぞく桜もまるで額縁に入った絵のよう!
風情を感じるのに桜の木の本数は関係ありません。非常にフォトジェニックな桜スポットなので、桜の季節になると一眼レフを構えて写真を撮っている人の姿もよく見られます。
東郷神社
東郷平八郎が祀られていて、「勝利の神」としてのご利益を得られる神社としても有名ですが、実はこの東郷神社、知る人ぞ知る桜スポットでもあるのです。
本堂に隣接する池のまわりに咲くしだれ桜や一本桜が美しく咲きます。遠近感がわからなくなるくらい大きな桜の木は圧巻の見応えです。
満開の時期が過ぎると、池に桜の花びらが落ちて、ピンク色の池が登場するのですが、それがまた美しい! 池の中を優雅に泳ぐ錦鯉の色彩も加わり、非日常のような光景を楽しむことができます。都内にいながら、郊外に来たかのような開放感を味わえるスポットです。
ショッピングやカフェのついでに桜を楽しみたいなら
キャットストリート
ファッションやグルメなど、たくさんのショップが集まっているキャットストリート。ブランドショップやセレクトショップ、古着屋、フォトジェニックなカフェやウォールなどがある、とてもファッショナブルな通りですが、その一角に、小さな桜の木がちょこんと存在しているのをご存知でしょうか? 荘厳な雰囲気とも違うし、風情のある情緒さとも異なる、そんな私たちが思い描くふんわりとした桜のイメージとは少し違うところがとてもクール! 買い物の合間に手軽に桜を楽しみたい人にもピッタリです。
Cafe Madu(カフェ マディ)
ブティックが並ぶ南青山のとある通りに、ポツンと1本だけ植えられている桜の木があるんです。その凛とした姿がとても美しいからなのか、桜が満開になると立ち止まって眺めている人も多く見かけます。
でもそれなら、せっかくならただ通り過ぎるだけではなく、ちょっと足を休めて桜を鑑賞していきませんか?
Cafe Maduのオープンテラス席は、この桜を見るための特等席なのではないかというくらい真正面に位置しているので、心ゆくまでじっくり桜を楽しむことができますよ!
ののあおやま
都営青山北町アパートの跡地にできた、北青山の商業施設「ののあおやま」。
都営青山北町アパートは、当時、モダンな暮らしの象徴としても知られ、とても人気があったのですが、老朽化したために再開発となり、ののあおやまとして生まれ変わったのです。
ちなみに、建物・景観デザイン監修に協力したのは、なんとあの有名な建築家の隈研吾氏なんですよ!
ののあおやまの敷地内には江戸時代にあった雑木林を再現した遊歩道があるのですが、ここにも桜の木が植えられています。ここはまさに現在と昔の良き自然の風景が共存する都会のオアシスなんです。
カフェやレストランに立ち寄るついでに、雑木林を散策するのも楽しそうですよね。
カメラを片手に、桜がキレイな散歩コースを見つけたいなら
ケアコミュニティ原宿の丘
もともとは中学校として使用されていましたが、廃校になってしまいました。しかし、その後は「ケアコミュニティ原宿の丘」として生まれ変わり、多くの人から必要とされる場として、利用者はもちろん、近隣住民からも親しまれ続けています。
福祉施設として利用されるようになってからも、建物や校庭の場所はそのまま利用されているため、もともと校庭だった場所には以前と変わらずたくさんの桜が咲き誇っています。
施設のまわりをゆっくり散歩しながら桜を楽しむことができる、穴場スポットです。
都立青山公園
桜がキレイな公園というと、代々木公園のイメージが強いですが、実は他にも桜が楽しめる公園があるんです。それが都立青山公園。代々木公園と比べると規模はかなり小さくなりますが、花見客がそこまでいないので、躍起になって場所取りをせずとも、ゆったりと花見を楽しむことができますよ。
散歩のついでに、ちょっとしたピクニック気分で桜を楽しみたい人にもおすすめです。ベンチも複数箇所に設置されているので、レジャーシートなどの敷物がなくても気軽にお花見をすることができるのも嬉しいポイントだと思います。
明治公園(こもれびテラス)
明治公園(こもれびテラス)は、神宮球場前にある芝生公園です。とても良い立地なのですが、桜に関しては意外と知られていないらしく、比較的空いていることが多いため、のんびりと桜を鑑賞することができます。
芝生なので座ってもお尻や腰が痛くなりにくく、散歩のついでの足休めにもピッタリだと思います。
今から来年の桜の時期が待ち遠しい!
「郊外の公園まで足を伸ばさないと、満足のいくお花見はできないかな〜?」と思いきや、都心部でも満足度の高いお花見を楽しむことができるのですね。
むしろ、高層ビルと桜のコントラストは都心部だからこそ楽しめる風景。表参道ならではのコントラストは、とてもフォトジェニックです。
さて、本記事では表参道周辺の桜スポットを12箇所ご紹介しました。名所から穴場までありましたが、どこか気になる桜スポットは見つかりましたか?
あらためて表参道周辺の景色を見てみると、普段は行かないような場所に、ひっそりと桜が咲いていたり、あまり有名ではない公園にも桜の木がしっかり植えられていたりするんですよね。桜の季節になったら、ぜひ歩調をゆるめて表参道周辺の散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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