手作りの結婚指輪を検討しているけれど、一体どれくらいの費用がかかるのだろう?
手作り結婚指輪は、既製の結婚指輪を買うよりも安いと聞くけれど、具体的な相場を知りたい。
今回は、そんな手作り結婚指輪を検討しているあなたに、手作り結婚指輪の相場から費用の仕組み、更には安く仕上げるコツまでを徹底解説していきます。
費用に関する基本的なことを覚えておけば、お店を選ぶ際にも値段で迷うことがなくなりますよ。
手作り結婚指輪の相場平均は約10~15万
手作り結婚指輪は、ペアでおおよそ10~15万円が相場であると言われています。
男性と女性では指輪のサイズが違うため多少差がありますが、結婚指輪1本あたりで考えると約5~8万円で作成できる計算になります。
とはいえ、この金額はあくまでも相場。
実際にはどれくらいの金額で作成できるのでしょうか?
幾つかのお店を例に、手作り結婚指輪の製作にかかる金額を見ていきましょう。
ケイウノ(https://www.k-uno.co.jp/)
貴金属コース(鍛造)ペア価格 ¥101,574〜(K18) ¥132,000〜(プラチナ)
WAXコース(鋳造)ペア価格 ¥144,375~(K18) ¥160,000〜(プラチナ)
aigis(https://aigis-ring.com/)
鍛造コース(鍛造) ペア 80,000円~
ワックスコース(鋳造) ペア 120,000円~
ringram(https://ringram.jp/)
彫金制作コース(鍛造) 加工料金11,000円+金属代金
ワックス制作コース(鋳造) 加工料金11,000円+金属代金
結婚指輪手作り.com(https://www.xn--nbku14ggrhm3h30ar76ice0a.com/)
一本当たり:基本制作費1万円+指輪代金(金属代金)
(金額は各社ホームページより引用)
鍛造とは、直接金属を加工して作成する方法です。
鋳造は、ワックスという素材でデザイン原型を作成し、それを基に鋳型を作成して指輪を作成する方法です。
どちらの製法にせよ、安ければ1本3万円から、高い場合でも1本10万円から作成できることがわかります。
結婚指輪全体で見ると費用の相場は約25万円
一方、手作り以外も含めた結婚指輪全体の平均は、全国平均で25万4千円程度と言われています(「ゼクシィ 結婚トレンド調査2021調べ」(https://souken.zexy.net/research_news/trend.html)より引用)。
中でも最も選ばれている価格帯は、ペアで20~25万円。割合では、全体の30.5%を占めます。
続いて多いのは25~30万円で、17.5%。
更に30~35万円の、14.7%と続きます。
つまり実に半数以上の結婚指輪は、ペア20万円以上で作成されているのです。
これに対して、手作り結婚指輪の相場である10~15万円は、全体の7.5%が選んでいる価格帯。
この結果を見ると、手作りの結婚指輪は安く仕上がることがわかります。
ですが実はこの結果は、「手作りだから安く仕上がる」ということを意味している訳ではありません。
手作りではない既製で作られた結婚指輪の多くは、欧米や国内のジュエリーブランドから選ばれています。
そして、これらのジュエリーブランドの中には、国内外のハイブランドも多数含まれています。
ハイブランドの結婚指輪となると、やはりペアで20万円を超えることがほとんど。
中には、ペアで50万円を超える場合もあります。
このような高額結婚指輪が含まれるため全体の平均購入額が上がり、結果、結婚指輪の平均購入額、いわゆる相場の平均は25万円となるのです。
結婚指輪全体の相場を見る場合は、「手作り結婚指輪であるから、安く仕上がる」のではなく、「既製の結婚指輪にはハイブランドも含まれるから、平均が上がっている」と考えておきましょう。
手作り結婚指輪の金額は貴金属の量で左右される
ところで、手作り結婚指輪のサイトにある料金表では、「〇〇円~」といった最低価格表示や、「基本料金+材料費」といった表現が目立ちます。
ハッキリとした金額が記載されない理由は、結婚指輪の金額が、使用した貴金属の量に大きく左右されるからです。
もちろん指輪を作成するには、デザイン料や工賃などの費用も必要ですが、金額を大きく左右するのは貴金属の量。
つまり、仕上がった指輪の重量によって、結婚指輪の金額が決まると言っても過言ではないのです。
この貴金属の金額というのは、1g単位で取引される貴金属相場として日々変動しています。
更に指輪に使う貴金属の量は、たとえ同じ指輪を作成しても全く同じ重量になるとは限りません。
そのため、お店は前もって具体的な料金を記載することが出来ないのです。
手作り結婚指輪をより安く仕上げる方法
手作り結婚指輪の値段、使用する貴金属の量で変わることは、手作り結婚指輪の大きなメリットの一つです。
なぜなら、自分で結婚指輪を作成すれば、使用する貴金属の量も調整可能だからです。
結婚指輪に使用する貴金属の量は、指輪のデザイン、特に指輪の幅や厚みの影響を受けます。
そのため、もしあなたが結婚指輪をより安く仕上げたいと思うのであれば、少し細めのデザインを作成すれば良いのです。
もちろん、加工途中でリング全体を細くするのは技術が必要です。
ですが、手作り結婚指輪を作成する際には、手助けしてくれるプロの手があります。
もし望んでいる予算に上限がある場合は、先にお店側に伝えておきましょう。
費用の上限がわかっていれば、お店側も金額にあうデザインの提案をしてくれます。
また実際の作成前には、おおよその見積もりも出してもらえます。
結婚指輪を作成する際に、お店側と費用の相談をすることはとても重要です。
手作りの結婚指輪の場合は、既製品よりも費用を抑えやすいですので、納得がいくまで相談してください。
結婚指輪に「安さ」だけを求めるとイメージが悪くなる
ここまで手作り結婚指輪の相場や安く仕上げる方法を紹介してきましたが、1つ忘れてはいけないことがあります。
それは、結婚指輪に安さだけを求めると、結果的に良い結婚指輪を手に入れることが出来ないということです。
大切な結婚の証である指輪。
これからあなたたち2人は、ずっとこの指輪を自分の指にはめて歩んでいきます。
そんな大切な指輪を選ぶ基準に「安さ」ばかりを重視したなら、その思い出は生涯2人に付いて回ることになりますよね。
手作りの結婚指輪で最も大切なのは、2人で作ったという記憶です。
2人で協力し、慣れない作業をクリアしていく。
この経験こそが、手作り結婚指輪を選ぶ最も重要な意味なのです。
ところが、
「パートナーが指輪を安く仕上げたいために、既製品じゃなくて手作りを選んだ」
こんな風に思われてしまったら、手作り結婚指輪の最も大切な面が、何も見えなくなってしまいます。
手作り結婚指輪が安く仕上げられるのは、制作に携われるからです。
素人が作る品質が悪い指輪だから安く仕上がる、というわけではありません。
安さを求める為だけに手作りを選択すると、後悔する日が必ず来ます。
このことだけは、決して忘れないでください。
手作り結婚指輪は安く上がる!でも相場ばかりに注目するのは間違い!
手作りの結婚指輪は、結婚指輪全体の相場から見ると平均して安く仕上がります。
結婚指輪全体の相場と比較すると、手作りの結婚指輪の相場はおおよそ10万円ほど低いです。
ですが、安く仕上がるのは、手作りの結婚指輪が安物であるからというわけではありません。
ハイブランドジュエリーとの金額の差や、価格の調整がしやすいなどの理由により、結果的に価格を抑えやすいというだけなのです。
様々なサイトで相場を確認したり、安く仕上げる方法を調べたりすると、手作りの結婚指輪は安いものだと思いがちです。
もちろん結婚指輪は高額な買い物ですので、価格を気にすることは当然のこと。
けれど、価格ばかりに目を奪われてしまうと、手作りの良さが見えなくなることもあります。
手作り結婚指輪の最大のメリットは、2人で協力し作り上げる経験。
このことを忘れずに、あなたの希望する手作り結婚指輪を探してください。
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