手作り結婚指輪について検索すると、必ず「リーズナブルである」というメリットを目にしますよね。
自分たちで作るから、通常の結婚指輪よりも安く手に入れることが出来る。
デザイン料やブランド料を払わなくていいから、思っていたよりもリーズナブルだった。
このような体験談も数多く見かけますが、この話は本当の事なのでしょうか?
今回は、手作り結婚指は本当にリーズナブルかについて、徹底検証していきます。
手作りであることの意外な落とし穴もありますので、手作り結婚指輪を作ろうと考えている人は必見の内容です。
手作り結婚指輪は既製の結婚指輪と比べるとリーズナブル
手作りの結婚指輪は、確かに既製の結婚指輪よりもリーズナブルに仕上がります。
これは、具体的な調査をみても明らかなことです。
「ゼクシィ 結婚トレンド調査2021調べ」(https://souken.zexy.net/research_news/trend.html)によると、2021年における結婚指輪の平均購入金額は、「25.4万円」でした。
中でも「20~25万円未満」の価格帯で結婚指輪を購入したカップルは30%あまりで、全体の首位になっています。
またこの傾向は、2015年の調査以降は変化していません。
つまり、この6年間、結婚指輪を買った人の3割は20万円前半で購入しているということ。
そのため一般的にも、「結婚指輪の相場は20万円前半だ」と認識されていますよね。
これに対して、手作り結婚指輪の相場は、おおよそ10~15万円であると言われています。
手作り結婚指輪の店舗HPにある料金表にも、おおよそ10万円から作成できると表示されている場合が多いです。
中には、1本3~4万円から作成可能といった、リーズナブルな料金設定を売りにしているお店もあります。
逆にペアで20万円以上の値段設定をしているお店は、ほとんどありません。
手作り結婚指輪が既製の結婚指輪と比べてリーズナブルに仕上がることは、間違いないと言えるようです。
手作り結婚指輪がリーズナブルである2つの理由
では、なぜ手作りで作成した結婚指輪はリーズナブルに仕上がるのでしょうか?
様々な手作り結婚指輪のお店のHPを見ると、2つの理由があることが分かります。
・デザインを自由に決めることが出来るから
・店舗が工房であるため、一般的な小売店より経費がかからないから
リーズナブルである理由の1つ目は、手作りすることで形やデザインを自由自在に決めることが出来るからです。
手作り結婚指輪のメリットの一つは、「デザインを自分で決められる」ことです。
これは、「世界で一つだけの結婚指輪を作ることが出来る」ということだけを意味しているのではありません。
デザインを自在に決めるということは、使う貴金属の量も自由に変えることができます。
結婚指輪に使用した貴金属の重量は、結婚指輪の価格に大きな影響を与えます。
貴金属の量が多い程値段が上がり、逆に少なければリーズナブルに仕上がります。
つまり、使う貴金属の量を調整すれば、同じデザインでも価格を抑えられるということ。
通常の小売店では、あらかじめ商品が完成しているため、これ以上貴金属量を調整することは出来ません。
ところが手作りの場合は、結婚指輪の幅や厚みを自分で決めることが出来るので、貴金属量の調整も可能なのです。
もちろん初めて指輪を作成するあなたが、貴金属量を調整するのは簡単なことではありません。
けれど、手作り結婚指輪の工房では、専属スタッフがあなたの結婚指輪作成をサポートしてくれます。
希望する金額が決まっている場合は、あらかじめスタッフに伝えておけば、貴金属の量を控えめにしたデザインの提案も受ける事ができますよ。
リーズナブルになる2つ目の理由は、手作り結婚指輪のお店の形態によるものです。
手作り結婚指輪のお店は、店舗が工房であることが多いです。
そのため、小売店のように別途工房を持ったり、お店に大きなショーケースを用意したりする必要がありません。
つまり一般的な小売店よりも、テナント料や人件費を抑えることが出来るのです。
また経費が抑えられている理由は、各店舗独自の工夫に寄るところもあります。
例えば、大通りから少し外れた隠れ家サロンが多い、店舗の規模が小さいなど、その工夫はお店によっても様々。
多くの手作りのお店が、店舗数の少ない小規模であることも、経費を抑えられる理由の1つです。
注意!手作りすれば必ずリーズナブルになる訳ではない
このように手作り結婚指輪は、一般的な既製の結婚指輪よりもリーズナブルに手に入れることができます。
ですが、手作りすれば必ずリーズナブルになる、という訳ではありません。
特に注意が必要なのは、デザインによっては価格が上がることです。
使用する貴金属量が多い幅広リングを選んだり、凝った装飾を施したりすれば、想定以上に貴金属が必要になることもあり、その結果指輪の価格は上がります。
また手作り結婚指輪のお店では、基本製作費以外に様々な有料オプションが用意されています。
指輪に模様を入れたり、ダイヤモンドなどの宝石を入れたり、表面の仕上げ方法を選べたりと、オプションを利用する程、オリジナリティある結婚指輪になります。
ですがオプションは有料ですので、沢山追加するとその分値段も上がります。
更に、各お店のHPを見る際も注意するべき点があります。
多くのHPで採用されている表記方法は、「〇〇円~」という最低価格の表示です。
そのため表示されている価格が安いからといって、あなたが作成する結婚指輪の金額もリーズナブルになると保証されている訳ではありません。
HP上に掲載されている金額だけを見て、手作りがリーズナブルだと判断することも、避けましょう。
後悔しないために工房の見学と事前見積もりは必須
手作りの結婚指輪を選ぶ場合は、事前の工房見学と見積もりを行うことがとても重要です。
確かに、手作りをすることで結婚指輪の価格は抑えられますが、手作りすれば絶対に安くなるという訳ではありませんでした。
またHP上の価格表だけでは、十分に各お店が提供するサービスを理解できない場合もあります。
ですが実際に工房見学に行けば、価格の詳しい説明やどのような追加オプションがあるのかなど、具体的な説明を受けることが出来ます。
また幾つかのお店を見学して説明を聞くことで、あなたの中の手作り結婚指輪に対する価格イメージも固まってきます。
見学が済み手作りするお店を決めた後は、作成の前に作る結婚指輪の見積もりを出してもらうことも忘れないでください。
作りたいデザインや追加したいオプションを含めた見積もりがあれば、想定外の金額になることを避けられますよ。
結婚指輪を手作りで作成すればリーズナブルになりますが、既製品でないため、あらかじめ具体的な料金を知ることは難しいです。
ですが、見積もりなどで少しでも不安を払拭しておけば、リーズナブルでも満足のいく結婚指輪を手に入れることが出来ます。
手作り結婚指輪はリーズナブルでも見積もりを怠ると後悔することもある
手作り結婚指輪は、一般的な既製の結婚指輪と比べると、リーズナブルな価格で手に入れることが出来ます。
ここ数年、結婚指輪の相場はおおよそ20万円代前半で推移しています。
対して手作り結婚指輪の相場は、10~15万円程度。
この金額の差が、手作り結婚指輪の魅力の一つと言われています。
ですが、リーズナブルな理由をきちんと理解しておかないと、想定より高額になる場合もあります。
使用する貴金属の量を考慮すること、有料オプションの金額も意識することなど、注意を怠れば思わぬ後悔をするかもしれません。
そのような失敗をしないためにも、手作り結婚指輪を選ぶ前には、工房見学と見積もりの作成を必ず行いましょう。
きちんと事前準備を行ってから作成すれば、あなたも満足いくリーズナブルな手作り結婚指輪を手に入れることができますよ。
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